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Overview

Nexaweb は、エンタープライズ インターネット アプリケーションのビルドとデプロイに使用されるソフトウェア プラットフォームです。Nexaweb に対応したアプリケーションは、標準の J2EE Web アプリケーションです。Nexaweb で作成されたアプリケーションは、テクノロジやリソースなどの既存の資産を活用すると共に、デスクトップ アプリケーションの豊かな機能とインターネットの柔軟性を提供します。Nexaweb アプリケーションには、クライアント コンポーネントとサーバー コンポーネントが含まれています。次の表で、これらのコンポーネントの重要な特徴をいくつか示します。

Nexaweb のコンポーネント    特徴
クライアント
  • すべての主要オペレーティング システム上で動作するすべての 標準 Web ブラウザで実行されるため、インストールの必要がありません。

  • 従 来の Web アプリケーションでは、テーブルのソートや列の交換などを行う場合にページを更新する必要がありますが、Nexaweb は組み込みのユーザー インターフェイス機能を備えているため、多くの UI 操作をローカルで処理できます。さらに、カスタマイズしたコードをクライアントに転送して実行することもできます。そのため、クライアントサイド コードによって、情報を検証したり、サーバーへの往復を行わずに UI を更新することも可能です。

  • セッション中のアプリケーションの状態に関する情報が保持されるので、リクエストまたはレスポンスごとにクライアントの状態を完全に再構築する必要はありません。すべてのページを更新するのではなく、変更部分のみの小規模な差分更新で済みます。

  • 通 常 1 つのメッセージにつき数百バイトほどの短い圧縮メッセージを低い頻度で交換することにより、サーバーとの状態の同期化を行います。Nexaweb は、この機能をクライアントサイドの高度なインテリジェンスに統合することによって、サーバーの負荷とネットワーク帯域幅の使用量を大幅に軽減します。

  • Nexaweb の開発環境では、HTML のカスケーディング スタイル シートに類似した、XML ベースの UI スタイルシートを使用してアプリーションの外観と操作性を設定できます。これにより、ロジックやワークフローに関係なく、アプリケーションの外観を容易に 維持したり、更新することができます。

サーバー
  • J2EE アプリケーション サーバー内で実行されます。Nexaweb と Nexaweb に対応したアプリケーションは、従来の J2EE アプリケーションと同じ方法で開発およびデプロイされます。

  • HTTP リクエストをアプリケーションに送信して、クライアントサイドの状態情報をキャッシュし、ネットワーク通信サポートを透過的に提供します。

 


 

Nexaweb Platform

通常、Web アプリケーションは WAR ファイル形式でデプロイされます。この場合、Nexaweb に対応したアプリケーションには、Apache Tomcat 4.x など、J2EE Java Servlet コンテナのバージョン 2.3 以降のみが必要です。また、Nexaweb に対応したアプリケーションは Java のサーブレット方式に対応しているため、フル機能を備えた J2EE アプリケーションサーバー (BEA WebLogic や IBM WebSphere など) にデプロイすることもできます。ただし、このような J2EE アプリケーションサーバーの追加機能は必要ありません (たとえば、Nexaweb に EJB プログラミングは不要です)。

Nexaweb に対応したアプリケーションを作成するには、アプリケーションの編集、コンパイル、ビルド、およびパッケージ化を行うために選択したツールを使用して、XML で UI を、Java でアプリケーションロジックを指定します。

...

1. ユーザーインターフェイス (UI) の作成

Nexaweb に対応したアプリケーションでは、XML を使用して UI が定義されます。これを UI XML と呼びます。この UI XML ファイルは、Web アプリケーションのディレクトリ構造内にある、通常 HTML ファイルが置かれる標準的な場所に配置されます。

2. イベントハンドラの記述
 

他の Web アプリケーションと同様に、サーバーサイドのイベントハンドラはサーブレットや JSP として記述できます。
また、Nexaweb に対応したアプリケーションを開発する際に、次のイベントハンドラを記述することができます。
  • クライアントサイドの Java イベント ハンドラ。このイベント ハンドラは、Nexaweb Platform で MCO (Managed Client Object) と呼ばれており、要求に応じてサーバーからダウンロードされる Java クラスです。
  • XUpdate を使用して、UI を変更する XML ディレクティブを含むフラット ファイルを直接参照するイベント ハンドラ。これらのファイルはサーバー上に配置され、URL によって直接参照されます。
3. アプリケーションのNexawebify (Nexaweb 対応化)

Nexaweb では、Nexawebify ユーティリティとして Ant タスクが提供されています。ビルドの際にこのタスクを呼び出して、Nexaweb に対応したアプリケーションを作成します。このユーティリティは、Nexaweb Platform のすべてのコンポーネントとリソースをアプリケーションのデプロイ用ディレクトリ構造にコピーして、nexaweb-platform.zip ファイルをこのアプリケーションディレクトリにインテリジェントに解凍します。このインテリジェントな解凍機能により、適切な Nexaweb コンポーネントがアプリケーションの web.xml ファイルに結合されます。このユーティリティは、Nexaweb Studio で [Project]、[Add / Upgrade Nexaweb Support] を選択して実行することもできます。詳細については、Nexaweb Studio のマニュアルを参照してください。

4. アプリケーションの WAR ファイルへのパッケージ化

Web アプリケーションには、デプロイに使用する標準のディレクトリ構造があります。WEB-INF という特殊な標準サブディレクトリを除いて、このディレクトリ構造内にあるすべてのファイルとサブディレクトリは Web ブラウザで表示できます。

Java Servlet 仕様では、アプリケーションのデプロイメント記述子と呼ばれる登録ファイルが WEB-INF サブディレクトリに存在する必要があります。アプリケーションのデプロイメント記述子は web.xml という XML ファイルです。このファイルには、アプリケーション構成の各種設定や、サーブレットコンテナで使用されるアプリケーションのサーブレットおよび JSP の宣言が含まれています。
WEB-INF ディレクトリには、次の 2 つのサブディレクトリがあります。
  • classes - Java クラスを配置するディレクトリ
  • lib - .jar ファイルを配置するディレクトリ
また、アプリケーション固有のリソースを含むディレクトリがここに含まれる場合もあります。
通常の場合、この ディレクトリ構造全体を Web アーカイブまたは WAR ファイルとしてパッケージ化します。WAR ファイルは、.war というファイル拡張子を持つ zip アーカイブです。WAR ファイルをデプロイするには、アプリケーションを実行するコンテナで指定されている適切な手順に従います。Nexaweb Platform のコンポーネントは、Java Servlet コンテナのバージョン 2.3 以上で実行されます。

Nexaweb に対応したアプリケーションの実行時アーキテクチャ

こ こでは、Nexaweb に対応したアプリケーションの実行時アーキテクチャの概要を示します。使用されるコンポーネントの種類、それらのコンポーネントがクライアントまたはサー バーのどちらに配置され、どちらで実行されるか、さらにコンポーネント間の相互作用について説明します。以降のセクションでは、Nexaweb Platform の特徴をより概念的な観点から説明します。

クライアントサイド

Nexaweb に対応したアプリケーションをクライアントサイドにデプロイするには、2 つの方法があります。次のいずれかを使用してアプリケーションを実行できます。

  • ブラウザ内の Java アプレット
  • ユーザーのマシンにインストールされた、スタンドアロンの Java アプリケーション
実行時に、 Nexaweb クライアントエンジンはアプリケーションのプレゼンテーションの管理、つまり UI のレンダリングと UI イベントの管理を行います。また、Nexaweb に対応したアプリケーションの現在のバージョンが実行されるように、必要に応じてサーバーから最新バージョンをダウンロードします。

ユーザーインターフェイス (UI)


状態の定義

Nexaweb クライアントエンジンは、ユーザーインターフェイスの状態を定義するメモリ内の DOM (Document Object Model) を管理します。HTML ページに基づくモデルと異なり、Nexaweb Platform の UI ドキュメントはサーバーへのリクエスト全体にわたって維持されます。このモデルは、プログラムを使用して Java API から操作することも、UI XML マークアップ言語を使用して操作することもできます。
状態の変更
UI ドキュメントという特定の DOM に変更が加えられると、UI の状態は変化します。HTML の場合と異なり、この UI ドキュメントは検索可能で、すべての要素に固有の ID があるため、UI の差分更新が行われます。個別の UI 要素の状態は、他の UI 要素をすべて更新せずに変更することができます。Nexaweb クライアントエンジンは、UI ドキュメント内に含まれている現在の「命令」をエンドユーザーの画面にレンダリングします。この「命令」には、ボタン、ラベル、テーブル、グラフなどの UI ウィジェットを指定する要素が含まれています。たとえば、Nexaweb クライアントエンジンは、UI ドキュメント内でボタンタグ (<button … />) を検出すると、ボタンをレンダリングしてエンドユーザー
の画面に表示します。

UI ドキュメントへの変更は、次のいずれかの方法で行われます。
  • プログラミングを使用する場合 -
    開 発者独自の Java クラスを追加した Nexaweb Platform Java API を使用します。Nexaweb クライアント エンジンは、必要に応じて (オン デマンドで) クライアントサイドのイベント ハンドラを含むクラスをサーバーからダウンロードします。これらのクラスは UI XML で使用され、宣言されます。
     
  • 宣言的に行う場合 -
    XUpdate を使用します。XUpdate タグ (insert-before、insert-after、append、replace など) を使う XML ドキュメントで、別の XML ドキュメントを変更する方法を指定します。このような変更は差分的に行われます。たとえば、株価表示アプリケーションでは、1 つのフィールドの値だけを更新することができ、UI 定義全体を改めて指定する必要はありません。最初の起動ページ、フラット ファイルからアクセスする UI XML、JSP、イベント ハンドラを使用するサーブレットなど、Nexaweb クライアント エンジンがアクセスする UI XML ドキュメントはすべて、メモリ内の UI ドキュメントに対する変更命令です。

サーバーサイド

実 行時に Nexaweb Platform が必要とするサーバーサイドのインフラストラクチャは、バージョン 2.3 以上の Java Servlet コンテナだけです。このコンテナは、デプロイ済みの Nexaweb に対応したアプリケーションをホストします。Nexaweb Platform のサーバーサイドコンポーネントは、クラスタリング、フェイルオーバー、Web サービス、サーバーからクライアントへのリアルタイムプッシュをサポートしています。Nexaweb に対応したアプリケーションは標準の Web アプリケーションであるため、EJB (Enterprise Java Beans) や MDB (Message Driven Beans) など、J2EE アプリケーションサーバーの既存の機能が使用できます。

また、サーブレットや JSP がサーバーサイドの追加機能を提供している場合があります。既存の Web アプリケーションを Nexaweb Platform に移植すると、既存のサーブレットや JSP を再利用できる可能性があります。
Nexaweb Platform では、アプリケーションのデータがクライアントまたはサーバーで、あるいはその両方で維持されます。クライアントとサーバーの両方に保存されている XML ドキュメントのコピーを同期化することもできます。いずれかのコピーのデータに変更が加えられると、他方のコピーも自動的に更新されます。また、リスナを 登録して、このような変更を通知することも可能です。

通信フレームワーク


Nexaweb に対応したアプリケーションのすべての層は、Nexaweb Platform の最も独創的で強力な機能である IMB (Internet Messaging Bus) を使用して通信を行います。IMB により、Nexaweb に対応したアプリケーションは、Web アプリケーションでは通常利用できないメッセージング機能を使用することができます。たとえば、双方向メッセージング、クライアントへのデータのプッ シュ、publish および subscribe メッセージング、アプリケーション メッセージの正しい配信順を保証する機能などがすべて、信頼性の高いセキュアな方法で提供されます。
IMB は次の機能に対応しています。
  • クライアントとサーバー間の双方向通信
  • サーバー間通信 (たとえば、クラスタ化されたサーバーの場合)
  • クライアント間通信 (サーバー経由、ただしサーバーサイド コードの記述は不要)
IMB は、HTTP や HTTPS など、既存の標準的なインターネットテクノロジを使用して、既存のインフラストラクチャとの最大の互換性を保証します。
クライアントにデプロイする場合のオプション
Nexaweb に対応したアプリケーションをデプロイするには、次のいずれかの方法が使用できます。
  • ブラウザベースの小さな Java アプレット
  • ブラウザを使用しない、インストール可能なデスクトップ クライアント
ブラウザベースの Java アプレット
 
Nexaweb に対応したアプリケーションのデプロイで最もよく使用される方法は、ブラウザベースの小さな Java アプレットとしてデプロイすることです。ただし、アプレット専用のプログラミングを行う必要はありません。ブラウザベースのクライアントを使用すると、次 のようなメリットがあります。
  • アプレットのセキュリティ - Java アプレットは、保護されたサンドボックスを使用して実行されます。
  • デプロイの容易性 - ブラウザベースのクライアントの場合、クライアント マシンへのインストールが不要なため、サポートに関わる多くの問題を解消することができます。

Nexaweb Platform は、次の項目に対する互換性を保証します。
  • ブラウザ (Internet Explorer versions 4、5、5.5、および 6、Firefox、Safari、Mozilla、Netscape)
  • Java 仮想マシン (Microsoft の JVM バージョン 1.1、Sun の JVM バージョン 1.3 以降)
  • クライアントのオペレーティング システム
  • クライアントのハードウェア プラットフォーム
要するに、Nexaweb Platform は、アプリケーションを実行する可能性のある、あらゆるタイプのクライアントデスクトップ環境に対応しているため、開発者は互換性について心配する必要はありません。
Nexaweb Platform では、どのような実行時環境においても、アプレットが確実にロードされて実行されるので、開発者は、イベントを処理してビジネスロジックを実装するための Java クラスの記述に専念できるようになります。アプリケーションの開発者は、作成するアプリケーションの必要性に基づいて、Java のどのバージョンがユーザーのマシンに必要であるか、デザイン上の決定を行います。Nexaweb Platform では、そのアプリケーションロジックが動的にダウンロードされてユーザーのマシンで実行されます。
ブラウザを使用しない、インストール可能なデスクトップクライアント
アプリケーションの中には、オフラインで実行するのにより適したものもあります。このような状況に対応するため、Nexaweb は、ブラウザを使用せず、インストール可能なデスクトップクライアントを提供しています。こ のデスクトップクライアントは、ブラウザとアプレットの組み合わせに代わるものです。たとえば、長時間サーバーに接続しないで実行されるクライアントアプ リケーションに Web ブラウザの機能は必要ありません。このデスクトップクライアントを使用すると、接続しない状態で Nexaweb に対応したアプリケーションを起動および実行でき、情報をローカルに保存し、ローカルのデスクトップアプリケーションと統合することができます。

アプリケーションイベントのルーティング

Nexaweb クライアントのリクエストを Web アプリケーションに提供する場合に、Nexaweb Server はアプリケーションイベントのルーターとして動作します。アプリケーションサーバー (より正確にはサーブレットコンテナ) の RequestDispatcher を使用して、サーバーは対応する Web アプリケーションのインスタンスにリクエストを送信します。Web アプリケーションから見て、クライアントサイドの Web ブラウザから直接送信される HTTP リクエストと Nexaweb Server から転送されるリクエストの間に違いはありません。

たとえば、 Nexaweb サーバーは、アプリケーションサーバーのサーブレットエンジン、JSP (Java Server Page) エンジン、または EJB コンテナを使用してリクエストを処理します。標準的な Web アプリケーションと同様に、セキュリティ、HTTP セッション、データベース接続、メッセージング、コンポーネントの管理など、アプリケーションサーバーのインフラストラクチャに関するすべてのサポート機 能が Nexaweb に対応したアプリケーションでも利用できます。
ネットワーク通信の管理

Nexaweb Server は、信頼性の高い、永続的な双方向通信チャネルを Nexaweb Client に対して透過的に維持します。この通信チャネルには次のような特徴があります。

  • ファイアウォールを通して動作する
  • Web ブラウザで使用される標準ポート 80 が使用可能
  • リアルタイム サーバー プッシュとセキュリティ レベルの高い HTTP 接続が可能

Nexaweb アプリケーションの開発

Nexaweb は、豊かなエンタープライズインターネットアプリケーションを開発するために、標準に基づく Java の Web 開発アーキテクチャを拡張します。Nexaweb のプログラミングモデルには次のものがあります。
  • Nexaweb クライアント ユーザー インターフェイスに XML を使用
  • クライアントサイド プログラミングに MCO (Managed Client Object) を使用 (イベント処理、ビジネス ロジック、データ処理など)
  • XML UI またはクライアントサイドへのデータ提供に JSP、Java Servlet、Struts の標準 Java Web テクノロジを使用
Nexaweb ベースのアプリケーションは、標準の J2EE アプリケーションとして開発され、Java Servlet 2.3 以降の仕様に対応しています。サーバーサイドの Nexaweb アプリケーションは標準の Java Web アプリケーションです。ただし、JSP または Java Servlet が HTML ではなく、XML を生成する点が異なります。ユーザーインターフェイスの記述に HTML を使用する従来の Web アプリケーションと異なり、クライアントサイドの Nexaweb アプリケーションは XML を使用します。データベース、EJB、およびビジネスロジックコードについてはすべて同じです。Web アプリケーションを Nexaweb アプリケーションに変換すると、HTML プレゼンテーション層のみが置き換えられます。
 

Nexaweb クライアントの UI

Nexaweb クライアントで XML を使用すると、ユーザーインターフェイスの記述を高水準なものにすることができます。これにより、ネットワークトラフィックが軽減されるだけでなく、プレ ゼンテーションで高い柔軟性が得られます。XML UI では、今日のグラフィカルインターフェイスに見られる共通の要素をすべて作成できます。また、XML UI の強力な機能により、開発者以外のユーザーも高度なインターフェイスをすばやく作成することができます。ユーザーインターフェイスの要素には、入力コント ロール (テキストボックス、ドロップダウンリスト)、ツールバーとメニューバー、タブ付きダイアログボックス、階層または表形式の情報を表示するツリーとテーブ ル、キーボードショートカットとアクセラレータ、フル機能のキーボードナビゲーション、ドラッグ&ドロップのサポート、コンテキストポップアップメニューとツールチップなどがあります。
次に、2 つのボタンを備えた、シンプルなウィンドウを作成するコードの例を示します。
 
 
 
Code Block
<!-- これは、2 つのボタンを含むシンプルなウィンドウです。-->


<window title="Example" width="150" height="70" x="10" y="10">


        <button text="Button 1"/>


        <button text="Button 2"/>


</window>

図 1: ウィンドウを作成するコードの例

Nexaweb クライアントのビジネスロジック

Nexaweb では、開発者は標準の Java プログラミング言語を使用して、クライアントサイドのビジネスロジックを記述することができます。開発者は、クライアントサイドの開発に、クライアントの JVM (Java Virtual Machine) に対応する強力な JDK API と Nexaweb Client API を使用できます。Nexaweb Client API には、次の機能を提供するクラスが含まれています。
  • ユーザー インターフェイスの操作
  • サーバーとの通信
  • XML の解析
  • DOM の操作
  • 画面のキャプチャ
  • クライアントサイドのビジネス ロジック
  • publish/subscribe メッセージングなど
Nexaweb では、これらのオブジェクト指向のビジネスロジックコンポーネントを MCO (Managed Client Object) と呼びます。Nexaweb は MCO のデプロイ、インスタンス化、およびライフサイクル管理を行います。
MCO の使用により、ローカルにインストールされているソフトウェアのパフォーマンスと機能に加え、通常の Web アプリケーションのデプロイに関するメリットを備えた、まったく新しいレベルのアプリケーションの開発が可能になります。JavaScript などの現在広く使用されているクライアントサイドテクノロジと比べ、オブジェクト指向の MCO は維持管理が容易で、大規模なプロジェクトやチームの規模に合わせて拡張することができます。