Java11以降でのNexaweb Launcherの利用

Java 11では、JREは提供されなくなりました。JDKのみが提供されます。
Nexaweb Launcherを使用して Nexaweb Application を実行する場合でも、JDK 11を使用できますが、ファイルサイズが大きくなります。ユーザーはjlinkを使用して、より小さなカスタムランタイムを作成しカスタムランタイムで利用できます。jlinkの詳細についてはこちらを参照してください。

本ページでは、Nexaweb Launcherでjlinkによって作成されたカスタムランタイムを利用する方法をガイドします。

jlinkを使用してカスタムランタイムを作成する

jdepsコマンドを使用してアプリケーションが使用するモジュールのリストを検索します。
Nexaweb Launcher は2つのjarを使用します。
i. getdown-launcher-X.X.X.jarを使用してランチャーを起動し、アプリケーションの起動に必要なファイルをダウンロードします。
ii. NexawebStandaloneClient.jarを使用して、アプリケーションを起動します。
このため、少なくとも、カスタムランタイムには、これら2つのjarファイルを実行するためのモジュールを含める必要があります。

getdown-launcher-X.X.X.jarファイルの依存関係を調査します。

jdeps getdown-launcher-1.8.6.jar
getdown-launcher-1.8.6.jar -> java.base
getdown-launcher-1.8.6.jar -> java.desktop
getdown-launcher-1.8.6.jar -> java.logging
getdown-launcher-1.8.6.jar -> java.scripting

NexawebStandaloneClient.jarファイルの依存関係を調査します。

jdeps  NexawebStandaloneClient.jar
Warning: split package: javax.swing jrt:/java.desktop C:\Users\nilam\Documents\target\digesters1\NexawebStandaloneClient.jar
NexawebStandaloneClient.jar -> java.base
NexawebStandaloneClient.jar -> java.datatransfer
NexawebStandaloneClient.jar -> java.desktop

上記の結果からjava.base、java.datatransfer、java.desktop、java.logging、java.scriptingのモジュールが必要であることが分かります。

2. jlinkコマンドを使用してカスタムランタイムを作成します。

jlink -v --add-modules java.base,java.datatransfer,java.desktop,java.logging,java.scripting --output java_vm

これにより、指定されたモジュールがリンクされ、ディレクトリjava-vmにランタイムイメージが作成されます。

ユーザーライブラリがある場合は、同様に依存関係を調査して、必要なパッケージを追加してください。

3. カスタム　jvm\bin ディレクトリを環境変数のPATHに追加します。

このカスタムランタイムからjarを作成して、アプリケーションにCustom JVMとして追加することもできます。

Custom JVMの詳細については”カスタム JVMのインストールとアップグレード"を参照してください。