Nexaweb の実行

Nexaweb Platform には、Nexaweb サーバーと Nexaweb クライアントが含まれています。
Nexaweb Platform は Java 2 Platform、Enterprise Edition (J2EE) 標準に準拠しています。このようなオープン標準への準拠により、サーバーサイドのデプロイおよびクライアントサイドの構成に必要な条件が簡略化されます。 次に、この要件についての要約を示します。
Nexaweb Server の要件
Nexaweb Server は100% 純粋な Java で、次のようなサーバー環境で実行されます。
  • JRE (Java Runtime Environment) 1.3 以上
  • Java Servlet 仕様 2.3 以上をサポートする Java Servlet コンテナ
Nexawebify* 処理が行われた J2EE アプリケーションは、J2EE アプリケーションサーバーがどのオペレーティングシステム上にインストールされている場合でも、アプリケーションサーバーにデプロイして実行することができます。
*「Nexawebify」とは、Nexaweb Platform のコンフィギュレーションファイルを解凍して、ユーザーのコンフィギュレーションファイル (例: web.xml) に統合するプロセスです。

Nexaweb Client の要件

Nexaweb には、JVM (Java Virtual Machine) バージョン 1.1.5 以上に対応したブラウザが必要です。
現在、大部分のデ スクトップ、バージョン 4.0 以上の Internet Explorer または Netscape ブラウザ、PDA、およびスマートフォンでは、Java 1.1.5 の機能が利用できます。最新の JRE (Java Runtime Environmnent) および JVM は、Sun の Web サイト、http://java.sun.com からダウンロードできます。

Nexaweb のインストール済みサンプルのビルドとデプロイ


Nexaweb のサンプルをビルドする場合の要件は次のとおりです。
  • JDK (Java Development Kit) 1.3 以上がインストールされている
  • JAVA_HOME 環境変数セット
Nexaweb アプリケーションのビルドには、次の 2 種類の方法が使用できます。
  • コマンド ラインで Apache Ant を使用する
  • Nexaweb Studio を使用する
詳細については、「ビルド環境」を参照してください。
以降のセクションでは、それぞれのビルド方法を使用してNexaweb のインストール済みサンプルをビルドする手順の概要を示します。

Ant の使用

Ant を使用して Nexaweb のインストール済みサンプルをビルドする場合の要件は次のとおりです。
  • Apache Ant 1.6.1 以上がインストールされている
  • ANT_HOME 環境変数セット
Ant を使用して Nexaweb のインストール済みサンプルをビルドするには、次の一般的な手順に従います。
  1. コマンド プロンプトを開きます。
  2. Nexaweb Platform のインストール ディレクトリ内にある samples ディレクトリに移動します。たとえば、C:\Program Files\Nexaweb\Nexaweb Platform 4.1\samples に移動します。
  3. 「build.bat」と入力し、Enter キーを押して build.bat ファイルを実行します。
  4. ビルドが正常に完了すると、デプロイ可能な WAR ファイル形式のサンプル アプリケーションを含む dist ディレクトリが表示されます。各 WAR ファイルには完全なアプリケーションが含まれています。
  5. WAR ファイル形式の Nexaweb サンプル アプリケーションを、実行先のアプリケーション サーバーにデプロイします。
Eclipse または Nexaweb Studio
Eclipse または Nexaweb Studio を使用して Nexaweb のインストール済みサンプルをビルドするには、「Nexaweb インストール ガイド」を参照してください。

Nexaweb サンプルアプリケーションの実行


Nexaweb サンプルアプリケーションを実行する前に、次の作業を行います。
  • サンプル アプリケーションをアプリケーション サーバーにデプロイする
  • アプリケーション サーバーが稼動中であることを確認する
使用する Web ブラウザでhttp://servername:port/samplename を指定して Nexaweb のサンプルを起動します。たとえば、ブラウザのアドレスフィールドに「http://localhost:3434/helloworld」と入力して、ローカルの Tomcat サーバーにデプロイした helloworld サンプルを起動します。
アプリケーションサーバーでデフォルトページが index.jsp に設定されていない場合には、エラー番号 404 やその他のサーバーサイドのエラーが表示されることがあります。このような場合には、「http://localhost:3434/helloworld/index.jsp」を入力してください。

隠された仕組みについて

通常、Nexaweb アプリケーションの UI は XML 形式の index.nxml ファイルで定義されます。NXML の詳細については、「XML UI」を参照してください。
次の例は、helloworld サンプルの index.nxml です。

index.nxml <helloworld サンプル>
 
<nxml>
<label text="Hello Nexaweb!"/>
</nxml>
 

ア プリケーションを起動すると、Nexaweb クライアントは index.nxml を DOM (Document Object Model) に解析し、その DOM に基づいてクライアントサイドの UI をレンダリングします。クライアントサイドで実行される UI は Java アプレットの一形式で、クライアントサイドで JVM が動作可能になっている必要があります。Nexaweb アプリケーションは、クライアントサイドまたはサーバーサイドで、クライアントサイドのユーザーインタラクションを処理できます。