クライアント環境
Platform 4.2+が必要
最低限のクライアント環境の指定
Nexaweb 4.2.x では、Nexaweb クライアントアプリケーションの起動に必要なブラウザ環境の最低基準を指定することができます。
たとえば、Nexaweb に対応したアプリケーションが JVM 1.2 またはそれ以降のバージョンを要求する場合、クライアント環境がこのアプリケーションの最小システム要件を満たしているかどうかを早期に発見できるようにアプリケーション起動サイクルに起動要件を構成して、クライアント環境が要件を満たしていない場合は、ユーザーにエラーページを表示して警告できます。
この情報は、Nexaweb のクライアントコンフィギュレーションファイル nexaweb-client.xml の <launch-requirements> セクションで指定します。
ブラウザ環境で、次のものを許可するか阻止するかを指定する <launch-requirements> を構成できます。
- JVM (Java 仮想マシン) のバージョン
- JVM ベンダ
- ユーザーエージェント (メディア プレーヤー、プラグインなど、Web コンテンツのレンダリング用)
また、次のものを指定できます。
- 画面の最低解像度
- ブラウザが最小要件を満たしていない場合に表示されるエラー ページ
ブラウザ要件を含めるまたは除外する
ブラウザ要件を含めるまたは除外するには、次のタグを使用します。
- <include>*</include>
- <exclude>*</exclude>
これらのタグは <launch-requirements> セクションのエントリで使用します。
すべてをマッチさせるには * (星印) を使用します。この印をパターン マッチングのワイルドカードとして使用することはできません。
何を含めて何を除外するかについては、次のように指定できます。
- <include>*</include> - すべて含めます。
- <include>1.5.*</include> - バージョン 1.5 を含めます。
- <include>*</include>
<exclude>1.3.*</exclude> - バージョン 1.3 を除いたすべてのバージョンを含めます。 - <include> 1.4 </include> では、バージョン 1.4.X をすべて含めます (1.4.0_10、1.4.1_05、1.4.2_02 など)。
- <include> 1.4.2 </include> では、マイクロバージョンをすべて含めます (1.4.2_01、1.4.2_02 など)。
- <include>1.4.2_08 </include> では、ビルドをすべて含めます (1.4.2_0211、1.4.2_0289 など)。
起動要件の Nexaweb クライアントコンフィギュレーションファイルへの追加
起動要件を Nexaweb クライアントコンフィギュレーションファイル nexaweb-client.xml に追加するには、次の手順に従います。
- アプリケーションの WebContent\WEB-INF ディレクトリに、nexaweb-client.xmlファイルを配置します。
- これをテキスト エディタで開きます。
<launch-requirements>セクションを検索すると、次のようになっています。<launch-requirements> <jvm-version> <include>*</include> <exclude></exclude> </jvm-version> <jvm-vendor> <include>*</include> <exclude></exclude> </jvm-vendor> <user-agent> <include>*</include> <exclude></exclude> </user-agent> <minimum-screen-resolution> <width>0</width> <height>0</height> </minimum-screen-resolution> <error-page>Nexaweb/jsp/launcher/errorLaunchRequirementsNotMet.jsp</error-page> </launch-requirements>
アプリケーションのクライアントが要求する JVM バージョンを、<jvm-version> セクションの <include>*</include> および <exclude>*</exclude> タグで指定します。
ブラウザでクライアントを起動しようとする際に、ブラウザが使用する JVM のバージョンが、jvm-version の include リストにも exclude リストにもない場合は、クライアントでエラーが表示されます。複数の include タグおよび exclude タグを指定できます。
JVM のバージョン 1.4.0 を除いたバージョン 1.4 のすべてとバージョン 1.3.2_02 で実行する場合の、アプリケーションのクライアントの起動要件の作成例を次に示します。<include>1.4</include> <include>1.3.2_02</include> <exclude>1.4.0</exclude>
- アプリケーションのクライアントが要求する JVM ベンダを、<jvm-vendor> セクションの <include>*</include> および <exclude>*</exclude> タグで指定します。
アプリケーションのクライアントは、include タグまたは exlude タグ内の文字列を java.vendor プロパティと対照して確認します。たとえば、sunは java.vendor として "Sun Microsystems" が報告されている
Sun プラグインに対してはマッチします。ブラウザでクライアントを起動しようとする際に、ブラウザが使用するベンダごとの JVM が、JVM-vendor の include リストにも exclude リストにもない場合は、クライントでエラーが表示されます。複数の include タグおよび exclude タグを指定できます。 - アプリケーションのクライアントが要求するユーザーエージェントを、<user-agent> セクションの <include>*</include> および <exclude>*</exclude> タグで指定します。
ブラウザでクライアントを起動しようとする際に、ブラウザが使用するユーザーエージェントが、user-agent の include リストにも exclude リストにもない場合は、クライアントでエラーが表示されます。複数の include タグおよび exclude タグを指定できます。 - アプリケーションのクライアントが要求する画面の最低解像度を、<minimum-screen-resolution> セクションの <width>0</width> および <height>0</height> タグで指定します。ブラウザでクライアントを起動しようとする際に、ブラウザの使用する画面解像度がここで指定した解像度より低い場合は、クライアントでエラーが表示されます。
ユーザーのブラウザが起動要件を満たしていない場合に表示されるエラー メッセージからユーザーがアクセスできるデフォルトのエラー ページについて、これを使用したくない場合は、<error-page> </error-page> セクションで使用するエラーページを指定します。デフォルトのエラー ページは、他の Nexaweb エラーページと同様にクライアントの情報を URL 文字列の
パラメータとして受け取ります。exceptionパラメータによって、クライアントが起動要件を満たさなかった理由が示されます。このパラメータに次の値のいずれかが含まれて、アプリケーションが起動に失敗した理由を示します。- jvm-version-not-included - jvm-version-excluded - jvm-vendor-not-included - jvm-vendor-excluded - user-agent-not-included - user-agent-excluded - minimum-screen-resolution-width - minimum-screen-resolution-height
- 起動要件の追加が完了したら、nexaweb-client.xmlファイルを保存して閉じます。