コンフィギュレーション

Nexaweb ライセンスファイル

Nexaweb ライセンスファイルは、有効化されたサービスに関する情報を Nexaweb Platform に提供する XML ファイルです。ライセンスをインストールするには、このファイルを "application\WEB-INF" ディレクトリに配置します。ファイル名は、"nexaweb-license.xml" にします。

ライセンスファイルは、Nexaweb Platform の購入とともに提供されます。詳細については、Nexaweb サポートにお問い合わせください。

コンフィギュレーションファイル

Nexaweb コンフィギュレーションファイルは XML フォーマットで記述されています。値は XPath クエリとして選択されます。Nexaweb Platform のコンフィギュレーションには、次のコンフィギュレーションファイルが必要です。

ファイル	説明
nexaweb-server.xml	Nexaweb Server リソースプールコンフィギュレーション、サーバーのログコンフィギュレーション、およびクラスタコンフィギュレーションなど、Nexaweb Server を構成するための設定が含まれます。 View source file
nexaweb-client.xml	クライアントの起動時に表示されるスプラッシュ画面をカスタマイズするための設定、クライアントの classpath の設定、PushConnection を確立するクライアントを決める設定など、Nexaweb Client を構成するための設定が含まれます。 View source file
nexaweb-license.xml	Nexaweb ライセンスファイル (詳細については上記を参照)

クライアントおよびサーバーのコンフィギュレーションファイルで使用可能なすべての設定に関する詳細については、XML ファイル例を確認してください。

コンフィギュレーションファイルを読み取る場所

コンフィギュレーションファイルは、クライアントコンフィギュレーションも含めてすべて Nexaweb Server によって読み取られます。クライアントは、アプレットパラメータを使用してサーバーからコンフィギュレーションを取得します。

ファイルの数

Nexaweb では、各ファイルで 2 つのバージョンを使用できます。

バージョン	場所	説明
ローカル	application\WEB-INF	特定の Nexaweb アプリケーションに適用されます。
クロスアプリケーション	アプリケーションサーバーのシステムプロパティで指定された場所のアプリケーションサーバー上	同じアプリケーションサーバー上で実行するすべての Nexaweb アプリケーションに適用されます。同じアプリケーションサーバー上で実行する複数の Nexaweb アプリケーションに共有コンフィギュレーションパラメータ値を指定します。Java システムプロパティでクロスアプリケーションコンフィギュレーションファイルの場所を指定する必要があります。例: Nexaweb.conf.server.xml=/usr/.../nexaweb-server.xml Nexaweb.conf.client.xml=/usr/.../nexaweb-client.xml

Nexaweb では複数バージョンのコンフィギュレーションファイルを使用できるため、1 つのファイルでアプリケーションのクライアントまたはサーバーの完全なコンフィギュレーションを表示することはできません。

Nexaweb のクロスアプリケーションコンフィギュレーションファイルの作成

クロスアプリケーションコンフィギュレーションファイルでは、同じアプリケーションサーバー上で実行する異なる Nexaweb アプリケーションが共有するコンフィギュレーションパラメータ設定を指定できます。 Nexaweb アプリケーション用のクロスアプリケーションコンフィギュレーションを作成するには、次の手順に従います。

nexaweb-server.xml または nexaweb-client.xml ファイルのコピーを変更して、Nexaweb アプリケーションによって共有されるコンフィギュレーション値を含めます。たとえば、Logging Configurationパラメータに共有な値を 1 つ指定します。
Nexaweb コンフィギュレーションファイルをアプリケーションサーバーのローカルディレクトリにコピーします。

アプリケーションサーバーのシステムプロパティで Nexaweb コンフィギュレーションファイルへのパスを指定します。
たとえば、コマンドラインで次のように指定します。

-DNexaweb.conf.server.xml=/usr/.../nexaweb-server.xml
-DNexaweb.conf.client.xml=/usr/.../nexaweb-client.xml

メモ: アプリケーションサーバーによっては、システムプロパティを指定する際に管理インターフェイスを使用します。システムプロパティの設定方法の詳細については、アプリケーションサーバーのドキュメントを参照してください。

Nexaweb におけるコンフィギュレーション情報の処理方法

Nexaweb では、コンフィギュレーションの設定に関するコンフィギュレーションファイルを次の順序でスキャンします。

1. Nexaweb は、アプリケーション (WEB-INF) にローカルなコンフィギュレーションファイル内の Nexaweb アプリケーションのコンフィギュレーション設定を検索します。

2. ローカルファイル内で特定の設定が見つからない、またはローカルファイルが見つからない場合、Nexaweb は使用可能なすべてのクロスアプリケーションコンフィギュレーションファイル内を検索します。

3. クロスアプリケーションファイル内で特定の設定が見つからない、またはクロスアプリケーションファイルが見つからない場合、Nexawebは組み込まれたデフォルトのコンフィギュレーション設定を使用します。

クロスアプリケーションコンフィギュレーションファイルの使用方法について、次に例を挙げて説明します。

この例では、Large National Bank (LNB) が、同じアプリケーションサーバー上にデプロイされた 3 つの Nexaweb アプリケーション (National Banking、Regional Banking、および Investing)を保有していると仮定します。Nexaweb Server でアプレットタグを含む HTML ページを記述する場合は、そのウィンドウタイトルを含める必要があります。ウィンドウタイトルの値はクライアントに影響を与えるため、クライアントコンフィギュレーションで構成されます。サーバーは、XPath /client-app/launch-configuration/window-title を使用してクライアントコンフィギュレーションからウィンドウタイトルを選択します。National Banking、Regional Banking、および Investing の各アプリケーションでは次のクライアントコンフィギュレーションが設定されています。

Investingアプリケーションのローカルクライアントコンフィギュレーション

<client-app>
 <launch-configuration>
    <window-title>LNB Investing</window-title>
 </launch-configuration>
</client-app>

National Bankingアプリケーションのローカルクライアントコンフィギュレーション

<client-app />

Regional Banking アプリケーションのローカルクライアントコンフィギュレーション

<client-app />

Investingアプリケーションのウィンドウタイトルには、ローカルコンフィギュレーションで指定されていることから Investing が表示されます。ただし、National Banking と Regional Banking の両アプリケーションのウィンドウタイトルには、Nexaweb のデフォルトのコンフィギュレーションファイルで指定された値である Welcome To Nexaweb が表示されます。

LNB では、National Banking と Regional Banking の両アプリケーションに同一のタイトルを表示することを希望しており、新しいコンフィギュレーションでアプリケーションのWAR ファイルを再作成しなくても済むように、1 つの場所でこの値を指定したいと考えています。このため、LNB は次のクロスアプリケーションクライアントコンフィギュレーションを追加しました。

<client-app>
 <launch-configuration>
    <window-title>LNB - Iowa City, Iowa.</window-title>
 </launch-configuration>
</client-app>