Nexaweb Launcherへの移行

Oracle社のJDKの新しいリリースモデルの発表と、サポートロードマップの発表によってJava Applet及びJava Web Startの機能が将来のJavaリリースでは削除されます。

JDKの新しいリリースモデル

Oracle Java SE サポート・ロードマップ

この結果、Nexaweb Applicationの起動環境として利用されていた Java Applet 及び Java Web Start環境が利用できなくなるため、Nexaweb ApplicationをJava Web Startで起動する手段の代替ソリューションとして「Nexaweb Launcher」を提供します。

※Nexaweb LauncherはJava Appletベースのアプリケーションを直接代替するわけではありません。詳細については「Nexaweb Launcher」のページを参照ください。


このドキュメントでは、Nexaweb ApplicationをNexaweb Launcherに移行する手順をガイドします。

  1. Nexaweb Launcherは、オープンソースプロジェクトのGetDownを内部的に使用しています。GetDownの詳細については、GetDownの公式サイトを参照してください。
  2. Nexaweb Launcharの詳細については、Nexaweb Launcherを参照してください。
  3. Nexaweb Standalone Clientの詳細については、スタンドアロンクライアント参照してください。  

前提条件:

  1. バージョン4.5.66以上のNexaweb Platformを使用
  2. クライアント端末へのNexaweb Launcherの事前インストール

Nexaweb DownloadページでNexaweb Launcherのインストーラを見つけることができます。 

ステップバイステップガイド :

1. Nexaweb ApplicationをNexaweb Launcherで起動するための「run.nexaweb」ファイルを作成します

    1. Nexawebランチャーを使用してNexawebアプリケーションを展開するには、Nexawebスタンドアロンクライアントを使用します。手順は次のとおりです。

      1. Nexaweb Webアプリケーションを作成する方法は、サーバーに展開されたrun.nexaweb(Nexaweb Launching Protocol)ファイルを使用する方法です。ユーザーがブラウザで.nexawebファイルのURLを入力すると、アプリケーションは応答が.nexawebファイルであることを検出し、.nexawebファイルの設定に従ってNexaweb Launcherを起動します。したがって、Nexaweb Applicatoinのために.nexawebファイルを作成する必要があります。

        1. Nexaweb Platform(4.5.65.0009以降)の最新バージョンをダウンロードし、開発環境にインストールします。
        2. 開発環境にNexaweb Launcherをダウンロードしてインストールします。
        3. 以下のように、NexawebImages.jar、NexawebStandaloneClient.jar、およびその他のすべてのJARファイルをWebContentディレクトリにコピーします。

 注意: NexawebStandaloneClient.jarおよびNexawebImages.jarは、Nexaweb Platformがインストールされているbinディレクトリにあります

            b. web.xmlを編集して、「/runNexaweb」URLマッピングを以下のように追加します。

<servlet>
	<servlet-name>RunNexaweb</servlet-name>
	<display-name>RunNexaweb</display-name>
	<description/>
	<servlet-class>com.nexaweb.server.jnlp.replacement.RunNexawebServlet</servlet-class>
</servlet>
<servlet-mapping>
	<servlet-name>RunNexaweb</servlet-name>
	<url-pattern>/runNexaweb</url-pattern>
</servlet-mapping>

    c. プロジェクトをWebサーバーとして実行し、URL:「http://localhost:8080/nxRunNexaweb/runNexaweb」に移動し、「run.nexaweb」としてファイルを保存します。


2.  jarsをダイジェストし、digest.txtとdigest2.txtを作成してnexawebアプリケーションにアップロードします

    Nexawebランチャーは、GetDownのダイジェスターを使用してJARのダイジェストを生成し、ダイジェストを使用して新しいバージョンのjarファイルをダウンロードする必要があるかどうかを確認します。

 そのため、開発者はNexaweb Launcherで実行可能なアプリケーションの配備のために事前に必要なJARファイルのダイジェストを作成する必要があります。

 1-c.の手順でダウンロードした「run.nexaweb」ファイルのファイル名を「getdown.txt」に変更し、作業用ディレクトリに配置します。

 同様にクライアント側で使用する全てのJARファイルを作業用フォルダに配置します。

 例えば、「target」という名前の作業用フォルダを使用して作業する場合、以下のような手順になります。

    a. Nexaweb Launcherのインストールフォルダからgetdown-1.7.1-SNAPSHOT.jarを「target」フォルダへコピーします。

    b. ステップ1-eのrun.nexaweb ファイルを「target」にコピーします。 

    c. 「target」フォルダ下に「digesters」サブフォルダを作成し、 このフォルダにrun.nexawebファイルを 再度コピーし、ファイル名を「getdown.txt」に変更します(注:名前を変更した後にファイル拡張子が.txtかどうかを確認してください)

    d. 「digesters」フォルダにNexawebImages.jarとNexawebStandaloneClient.jarをコピーします。

    e. ClientClassLoaderディレクトリに上記のJAR以外のすべてのJARファイルをコピーします。「digesters」フォルダは次のようになります。

    

       

 注:デモプロジェクトでは、test.jarという外部ジャーが使用されています。ClientClassLoaderディレクトリの下に置かれます。

 これは以下の通りです。プロジェクトでNexawebImages.jarおよびNexawebStandaloneClient.jar以外のJARファイルが必要ない場合は、ClientClassLoaderディレクトリを作成する必要はありません。

                

f. コマンドラインで以下のコマンドを実行してください:

            1. コマンドプロンプトを「target」フォルダに変更します。

            2. コマンドプロジェクトで以下のコマンドを実行します。

実行コマンド
 java -classpath getdown-1.7.1-SNAPSHOT.jar com.threerings.getdown.tools.Digester digesters


             下のスクリーンショットのように2つのダイジェストファイルが作成されます。

            

             

 g. これらの2つのダイジェストファイルを以下のようにNexawebプロジェクトのWebContentフォルダにコピーします。

            

           

 h. Nexawebプロジェクトを再起動すると、Nexawebランチャーに必要なすべての設定が完了します。

            注:JARファイルが変更された場合は、再度ダイジェストファイルを作成する必要があります。 

 i. Nexaweb LauncherでNexaweb Applicaionを起動するには「http://<your host>:<your port>/<your application>/runNexaweb」にブラウザでアクセスします。

  例えば、

    サーバー名(<your host>)が「localhost」

    ポート番号(<your port>)が「8080」

    コンテキストパス(<your application)が「nxRunNexaweb」

  の場合、以下のURLにアクセスするとNexaweb Launcherの起動ファイルがダウンロードされ、拡張子関連付けアプリケーションとしてNexaweb Launcherでアプリケーションを起動できます。

     http://localhost:8080/nxRunNexaweb/runNexaweb


GetDownのコンフィグレーション :

Nexaweb Launcherを用いる場合、GetDownのコンフィグレーションを使用する事ができます。

Nexaweb LauncherでGetDownのコンフィグレーションを使用する場合は、「\WebContent\Nexaweb\jsp\getdown\runNexaweb.jsp」の内容をカスタマイズする事で実現できます。

「runNexaweb.jsp」はGetDownコンフィグレーションファイルのテンプレートになります。

このため、「runNexaweb.jsp」ファイルに以下のGetDownのコンフィグレーションファイルである「getdown.txt」の設定内容を追記することでGetDownのコンフィグレーションをNexaweb Launcherに適応することができます。

https://github.com/threerings/getdown/wiki/Getdown-Dot-Text


Nexaweb Launcherの機能

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